ブログ・コラム

AI × リハビリで「継続できる自主訓練」を実現したい ― 開発の背景

リハビリテーション医療において、回復期や維持期における自主訓練は、身体機能を維持・向上させるために極めて重要な役割を持っています。しかし、実際の臨床現場で患者様やご家族から最も多く聞かれるのは、「自宅に帰ると続かない」「一人だと正しいフォームでできているかわからない」という切実な声でした。

病院内であれば、理学療法士や作業療法士がマンツーマンで指導し、適切な負荷と正しい姿勢での訓練が可能です。しかし、退院後のご自宅での生活、あるいは外来リハビリ以外の「日常生活の時間」こそが、本来は機能回復の大部分を占めています。この広大なご自宅での時間をサポートする手段が、従来の医療制度や紙のパンフレットだけでは圧倒的に不足しているのが現状です。

私はこの「病院と自宅のギャップ」という課題を解消し、医療が届かない時間でも質の高いリハビリを提供するために、AI を活用した自主訓練支援アプリの開発を始めました。

開発しているアプリでは、スマートフォンのカメラを使って患者様の姿勢や動きをリアルタイムに解析し、関節の角度を測定します。これにより、患者様は専門家がそばにいなくても、自宅の鏡を見るように正しいフォームを確認しながら訓練を進めることができ、我々医療者もその達成度を客観的なデータとして把握することが可能になります。

テクノロジーの力で「継続できる仕組み」と「正しくできる仕組み」を両立させ、患者様が孤独に陥ることなく前向きにリハビリを続けられる環境を作ること。これが、25年の臨床経験を経て、私がこの医療×AIのアプリを開発した最大の理由であり、使命だと考えています。

> 詳しいプロフィールと経歴を見る
【免責事項】 当サイトで提供する情報は、リハビリテーションに関する一般的な知識の普及および自主訓練の支援を目的としており、特定の患者様に対する医学的診断、治療、または医師の指示に代わるものではありません。個々の症状やリハビリの実施にあたっては、必ず主治医や担当の理学療法士・作業療法士等の指示に従ってください。